短書

□くちなしの花
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それから3日後


健斗と会う日である



しかし文弥の中には言い表しようのない何かが残っていた


(あぁ、健斗が好きなんだな)


認めてしまえば簡単なことだった


ただ認めたからといって何かが変わるわけでもなく


(言わない)


今までの関係でいることを選んだ




その日健斗が来たのは普段よりも少し遅い時間だった


女性の匂いがした


(嫉妬)


今まで見なかったことにしていたことに名前が付いた


健斗と話しながらも心の中に何かがうごめく


「先風呂入ったら」


せめて自分といる時はにおいをなくしてほしい


健斗からすればただのセフレだとしても



普段は言わないことを言ったためか健斗が不思議そうな顔をしていた









健斗が風呂に入り文弥は夕飯を作り終えていた


そうしているうちに嫉妬心丸出しの自分が恥ずかしくなった


(乙女かって…)



何もすることがないとより自分の行動を恥じてしまう



「でた」


その言葉とともに健斗が部屋に入ってきた


下だけ服を着て


「先ご飯食べる?」



「あぁ…、後で食う」


座りながら健斗が言った


さっきまで風呂に入っていたせいか、肌から熱を感じた







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